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help リーダーに追加 RSS 1999年8月10日 本格「法廷もの」の傑作をどうぞ

<<   作成日時 : 2004/10/11 20:55   >>

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「法廷もの」の定石はしかも醍醐味はあらゆる状況が被告を有罪に落とし込むギリギリの瞬間これを逆転無罪とするハラハラドキドキの駆け引きにあります。
昔々「情婦」という映画を見た。著名な美男、美女の役者の名前は忘れましたがあのどんでん返しの巧妙さに舌を巻いたことを忘れられません。数年前にもまた映画化されていました。「情婦」の原作がアガサの「検察側の証人」と知って私はそれからいわゆる「洋もの」を読み出すきっかけになりました。(監督ビル・ワイルダー 主演マリーネ・ディートリッヒ・タイロンパワー)
「十二人の怒れる男」。扇風機も壊れた真夏の部屋に閉じこめられた陪審人たち。当然有罪だと思っている。いい加減にして早く家に帰りたい。そこから始まる物語。ヒューマニズム溢れる名作でした。
最近ではこれも映画ですが「告発の行方」。レイプをテーマにした凄絶な女の戦いがありました。
「法廷もの」は「洋もの」に分がありそうです。陪審員制度というのはいいにつけ悪いにつけショウ的要素が多いからでしょう。
日本物でも大岡昇平の「事件」は地道なテーマでしたが傑作の部類でしょう。当時大岡昇平は純文学者としてミステリーを書いてみたかったらしくこれが評価されたのがたいそうご自慢のようでした。
法廷ものの本格ミステリーとあえて申し上げ、佐藤賢一の「王妃の離婚」をお薦めします。
これは一読に値する傑作です。久々に手応えを感じる作品に出会いました。
絶大な権力を背景にした検察陣の前に被告は風前の灯火。複雑な過去を背負った負け犬の弁護士が登場し定石通りの展開。勝つためには手段を選ばない弁護側の手練手管が披露されます。決定打を有する証人の発掘、これを阻止しようとする原告側の暗殺部隊からの逃避行などなど。
でもそればかりではありません。この作品の真価は人間の普遍的な愛憎の葛藤をテーマにしているところです。神権対王権、支配者対大衆、男と女、形式主義に対する抵抗。
魔女裁判、宗教裁判、セクハラ裁判。フランスの当時を私達にわかりやすく説明されていますので現代に通じるテーマを感動を持って味わうことができました。

オジサンの書評集「よっちゃんの書斎」>「ミステリーの部屋」をごらんください。

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1999年7月17日 佐藤賢一 『王妃の離婚』、桐野夏生
″。、佐藤賢一「双頭の鷲」を読んでいますが、時間の関係でなかなか進まず、ようやく半分です。 英仏百年戦争が舞台で、よく調査が行き届いていますから日本人が書いたとは思えないくらいの表現力です。旧勢力である封建領主たちの戦いから中央集権の絶対君主登場の時代で貴族型形式主義と武闘派実力主義の抗争が実に興味つきない大ロマンとして描かれています。主人公はちょうど三国志演義の劉備、関羽、張飛に孔明を加えさらに森の石松をプラスしたような破天荒な戦の天才でハチャメチャに痛快な大活劇が繰り広げられるます。... ...続きを見る
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2005/05/21 14:22
1999年12月19日 今年最後のミステリーは佐藤賢一の「王妃の離婚」
この人勉強家だな。 「カエサルを撃て」はガリア部族から見たカエサル・シーザーのガリア戦記です。よく書けている歴史ロマンはいつでも私達の知的好奇心を満足させてくれます。百科事典や歴史地図を眺めながら当時の権力争いを想像することは楽しいことでした。 部族間の統一を理屈ではなくむき出しの本能、獣性をもって成し遂げるガリアの英雄。ローマ旧勢力との葛藤に右往左往、インテリの劣等感から政策判断は優柔不断、しかし戦闘の天才カエサル。この対比が軸になって物語が進行します。 ガリア英雄の暴虐、殺戮、陵... ...続きを見る
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2005/05/25 14:19

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