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zoom RSS 2002年11月4日 もうこの手のサイコサスペンスは卒業にしたい。

<<   作成日時 : 2005/03/30 23:11   >>

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ジェレミー・ドロンフィールド『飛蝗の農場』 作者ジェレミー・ドロンフィールドはイギリスウェールズ地方の出身で考古学を専攻した人だという。この作品は彼が1998年のデビュー作でその年の英国推理作家協会賞最優秀処女長編賞の「候補作」だそうだ。候補作であってそれ以上のものでないことは作品を読んでうなずける。

解説の三橋暁氏によれば
これはまぎれもなくサイコロジカルスリラーというジャンルに属する。
20世紀末のミステリ・シーンに大きなブームを巻き起こしたサイコロジカル・スリラーはどうやらトマス・ハリス『羊たちの沈黙』で終わったらしい。

この意見には賛成します。

精神異常者の心理分析を謎解きにつかったり、そこで生まれる妄想とか悪夢を現実とないまぜにしてした叙述のトリックで読者を惑わせる手法はもうげっぷが出るほど飽きがきている。
この評者は衰退した原因として現実の社会で起こる異常殺人やストーカーが小説を超えて頻発したためにミステリーファンの読書意欲を削いだことをあげている。そしてこの作品はサイコロジカルスリラーの新たな可能性に光をあてたと評価している。

が、そんなことではあるまい。サイコロジカルスリラーそのものがマンネリ化してきたためである。
その意味でこの作品も同様である。

記憶喪失になったらしい、しかも連続女性殺人の犯人かもしれない、そんな怪しい男が過去を独白するのだがこれが真実なのか嘘なのか妄想なのか。この男に惹かれた荒野の農場で一人孤独をもてあます女性は半信半疑ながらも彼におぼれていく。
男の過去を少しずつ切り取って時間の流れには忠実でなく女との生活描写の間にはさみこむから読者は何がなんだかさっぱりわからなくなる。そんな小手先のテクニックは使い古されたものであって上等なミステリとはもはや言えない。
ラスト、これが驚愕のドンデンガエシとは………。サイコサスペンスの新作などもういやだいやだ。読むまい。
新刊ではなく、ブックオフで買った本なのでよかった。
しかしこの作品は今年のランキングに高位ではいる可能性が高いからイヤになってしまう。


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