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zoom RSS 2001年11月3日ジェフリー・ディーヴァー「エンプティー・チェア」

<<   作成日時 : 2005/03/06 00:52   >>

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リンカーン・ライムシリーズ第三作目のできばえは?
「四股麻痺科学捜査官とNY市警の女巡査が明かす異常殺人事件の謎  ボーン・コレクター」
「棺おけの前で踊る死神の刺青をした連続殺人鬼を追うライムとサックス コフィン・ダンサー」

に続くご存知のシリーズ第三作目である。

 ボーン・コレクター コフィン・ダンサー

今回は
「証拠はすべて少年の有罪を指している。だが、サックス巡査だけは彼の無実を確信していた。こよなく昆虫を愛する少年が人を殺すはずがない」
である。

前二作が都会型の凶悪犯罪.。しかも頭脳犯相手に追う者、追われる者の知恵のせめぎあいにクールでドライな直線的な緊張感が全編を貫徹し、理屈ぬきの興奮を味わううことができる第1級のエンタテイメントであった。
「エンプティー・チェア」も徹夜も辞せずといっきに読ませる点、作者の力量は衰えをしらない。しかし、読者はわがままである。作者がマンネリ感を排除すべくしてする工夫・作為がかえって私の期待感を裏切ることになる。

テレビドラマ「水戸黄門」もそうだ。あれは石坂浩二のインテリ然となって、ちっとも見る気にはならなくなった。大沢在昌<b.『新宿鮫』も鮫島が模範警官になったからつまらなくなった。

ライムとサックスのセックス関係の進展などはどうでもいいのだが、今回の犯罪が地方共同体型のどちらかというと頭脳プレイではなく腕力戦と変貌し、なにか「OK牧場の決闘」並みのガンプレイに力点がおかれ、それならスティーブン・ハンター描くところのボブ・スワッガーシリーズに軍配が上がるというものである。
「空っぽの椅子に座っているのはだれ?」
などと実証主義犯罪学一辺倒から精神分析犯罪学、あるいは女の第六感主義犯罪学をとりいれるくだりになると緊張感が薄らいでくる。

そして訪れる衝撃のラストシーン、これはいい。これはいつものパターンだからむしろ期待通りでいいのである。エンディングメロディーが流れるその瞬間に(始めてこれらの作品を読まれる読者には最後までページを繰ることを忠告しておこう)………。


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03/06/21ジェフリー・ディーヴァー『石の猿』 リンカーン・ライムシリーズ第4作目の出来映えは?
第1作は「四股麻痺科学捜査官・ライムとNY市警の女巡査・サックスが明かす異常殺人事件の謎」『ボーン・コレクター』。 第2作は「棺おけの前で踊る死神の刺青をした連続殺人鬼を追うライムとサックス」『コフィン・ダンサー』。 この二つの作品は都会型の凶悪犯罪でしかも相手は奸智に長けた頭脳犯。この追う者、追われる者の知恵のせめぎあいにクールで、ドライで、直線的な緊張感が全編を貫徹していた。まさにジェットコースター型で理屈ぬきの興奮を味わえる第1級のエンタテイメントであった。 ...続きを見る
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2005/04/23 17:42
リアルタイム 新刊書紹介ジェフリー・ディーヴァー『魔術師(イリュージョニスト)』
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ライム・シリーズ第3作。今回は地元NYを離れて、ノースカロライナのとある地方都市が舞台。土地鑑もいつもの仲間も最新の鑑識機材もない中、... ...続きを見る
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