![]() このほど改訂版が発刊された。 帯には「警察小説の金字塔」とある。まさに文字通りの傑作である。 マークスと名乗る二重人格の青年の狂気と仲間の秘密を共有しあった政・財・官・法曹界のエリートたちの狂気、二つの狂気が交錯する暗闘に警察組織が翻弄される。ほとんど手がかりがないまま進行する連続殺人事件の真相を追う合田刑事たちの地道な捜査活動、そこで繰り返される試行錯誤、警察という厳しく管理された組織とそこで生きる男たちの苦闘ぶりだけでなく、それぞれの個性、喜怒哀楽を活写する。 年がら年中顔を合わせ、角を突き合わせ、怒鳴りあい、悦び合い同じ成果と失意を共有してきた男らも、ときどき生活も感情も違う他者の分厚い壁を見せる。捜査が微妙な山場を迎えているそのとき、ふいとそんな壁を見せる方が悪いのか、見せられるほうが悪いのか、合田はちょっと考えてみたが、たぶん後者だという答えは初めから出ているような気がした。 そして警察ならずともどこの組織内もそうなのだ。私の生きてきたところもそうであったと振り返えれば、このリアル感は警察組織を知らない者にとってもホンモノに相違ないのである。 「警察小説」といってもさまざまのタイプがあるような気がする。 探偵役が警察であるミステリー 組織としての警察がその機動力を発揮し凶悪犯を捕らえる警察賛美型のミステリー 主人公が警察官であるがはみだしものの一匹狼で組織の論理を度外視し、スタンドプレイで大活躍するアクション冒険型のミステリー 警察を権力機構の象徴と位置づけその反動性・反国民性を暴くことに主眼を置いた社会派型ミステリー 組織の論理性と警察官個人の人間性の葛藤を中心にした文芸型ミステリー 本書は一口にこれrだと言い切れない新しいタイプの「警察小説」である。 続く |
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高村薫「レディ・ジョーカー」への思い入れをつれづれなるままに
宮部みゆきを読み終えていまさら高村の「レディ・ジョーカー」の凄さを感じる。これまでも折々に感じたことをメモしてあったがそれらを記してみよう。 ...続きを見る |
日記風雑読書きなぐり@WebryBlog 2005/05/24 16:59 |
「マークスの山」 高村薫
マークスの山(上) 講談社文庫高村 薫 / 講談社(2003/01/25)Amazonランキング:49,504位Amazonおすすめ度:硬派を捉え違えているうねりのある小説ハードカバー版もどうぞAmazonで詳細を見るBooklogでレビューを見る by Booklog ...続きを見る |
なほまる日記(離れ) 2005/09/08 17:29 |
「マークスの山」高村薫
一気に読んでしまいました。 意外に早く読み終わってしまったので、少し寂しくなりました。 ...続きを見る |
日だまりで読書 2005/10/07 11:00 |
「マークスの山」/高村薫(早川書房)
「白熱の警察小説」「警察小説の金字塔」と銘打たれ、映画化もされたのでご存知の方も多いかと思いますこの作品。 「かるかや」の共同管理人の一人・にまめちゃんが薦めてくれなければおそらく手に取ることもなかったでしょう。まさかこんなに面白い作品だったとは…タイトルだけで判断してはいけませんね。 ...続きを見る |
乱読家ノススメ 2006/04/15 22:54 |
マークスの山 高村薫
マークスの山 ...続きを見る |
"やぎっちょ"のベストブックde幸せ読書... 2007/04/09 00:38 |
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TBありがとうございました。 |
なほまる 2005/09/08 17:27 |
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