日記風雑読書きなぐり

アクセスカウンタ

help リーダーに追加 RSS ヴァチカンの枢機卿が「ダ・ヴィンチ・コード」にケチ

<<   作成日時 : 2005/04/02 00:02   >>

トラックバック 1 / コメント 1

をつけたと先月のニュースにありましたが、キリストにまつわる重大秘事を今なお受け継いでいる組織を背景にした「ダ・ヴィンチ・コード」が世界的ベストセラーになったことから起こった波紋でしょう。

エリオット・アベカシス 「クムラン」という小説は幸い?これほどのベストセラーにはならなかったからこういう話題は聞いておりませんが、「ダ・ヴィンチ・コード」程度で頭にくるのであれば、こっちはそれこそヴァチカンからみれば異端も異端、焚書か著者火刑にでもしなければおさまりがつかないスキャンダラスな内容でしょう。ベストセラーにならなかったのはおそらく大衆受けする文章でなく、つまりあまり上手ではないその語りのせいですね。

『クムラン』では死海文書の一部にキリスト教の淵源にある秘密―キリストの実像、キリストの死の意義など―が隠されているとされます、仮にこれが暴露されると、2000年にわたって世界を支配してきたキリスト教の教義の根幹が崩壊すると、まさに「ダ・ヴィンチ・コード」のような設定があります。これを恐れるヴァチカンを頂点とする既成勢力と西暦2000年が終末の年でありそこに真のメシアが誕生すると信ずる原始ユダヤ教の信仰集団(エッセネ派)の確執が描かれ、もちろんこれはフィクションですが、死海文書研究の学術的成果を専門的に消化した著者のいかにもありそうな構成に読みにくいのを我慢して読んで、衝撃を受けたものでした。

死海文書あるいは死海写本の発見、存在自体がとてつもなくミステリアスだと思います。

百科事典からの抜粋
1947年以来,死海北西岸の岩山のクムラン洞穴群を中心とし,各地で発見された,羊皮・パピルス等の文書の総称。大部分は断片であるが,その数は700点あまり、前3〜後1世紀のものと推定され,大半がヘブライ語・アラム語で書かれたユダヤ教文書。
これら古代写本の所有者と思われる共同体は修道院的性格をもった祭司集団で,前130年ころ〈義の教師〉なる人物によってエルサレムの神殿祭儀に反対して創設された。エッセネ派。彼らは独自の律法解釈にもとづく厳格な規律に従って禁欲的共有財産制の共同生活を営んだ。その中心思想は世界も人間も生と死,光と闇,善の霊と悪の霊といった二つの力や霊によって支配されているとする二元論的終末観によって特徴づけられる。思想的にも制度的にも多くの点で原始キリスト教との関係が注目される。この共同体は後70年の第1次ユダヤ戦争のとき,ローマ軍によって破壊されて消滅した。ただし,出土貨幣から第2次ユダヤ戦争のとき,ユダヤ反乱軍がこの遺跡を使用したと思われる。

設定テーマ

関連テーマ 一覧

月別リンク

トラックバック(1件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
「クムラン」エリエット・アベカシス著 角川文庫 
しかし、凄いとはこういうことを言うのかと、久しぶりに文章といわず、書物の「力」について気付かされた一冊。事前にこの本を読み、キリスト教全体に関心を持っていたから、「ダ・ヴィンチ・コード」につながったいったのも、不思議な書物の連鎖を感じる。 まあ、個人的な.. ...続きを見る
叡智の禁書図書館
2005/04/02 22:46

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
はじめまして。私の友人のある英国人(ジョーディ野郎ですが)によると、西欧社会のかなりの部分の知識階級の人たちにとって「ダ・ヴィンチ・コード」に書かれているテーマはさほど新しいものではなかったようです。日本でも荒俣宏氏がいち早くこのあたりを扱っておられますよね。ところでアリス清川という女流作家と出会いました。彼女の作品はなかなかワイルドでした。ハーフみたいです。
Johryu
2007/03/07 10:52

コメントする help

ニックネーム
本 文