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help リーダーに追加 RSS 冒険小説の第一人者 A・J・クィネル氏がなくなられました。つつしんで哀悼の意を表します。

<<   作成日時 : 2005/07/20 13:06   >>

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本日の日経紙、死亡記事にこうありました。

英国の冒険小説作家。マルタ観光局日本地区代表事務所に19日までに入った連絡によると10日、肺がんのためマルタ・ゴゾ島で死去、65歳
英バーミンガム近郊の町に生まれ、1980年代に「燃える男」で作家デビュー。ほかに「スナップショット」『サンカルロの対決」などの作品がある。「燃える男」は2004年の映画「マイ・ボディガード」の原作となった。(共同通信)


日経紙の死亡記事に外国のミステリー作家が取り上げられることはあまりないのではないか。この記事からもご本人が日本に関心の深かった方だったことがうかがわれます。

クィネルといいますと一般には次のように紹介されていまして謎めいた作者でした。
(クィネル〉1940年アフリカのローデシア生まれ。国籍不明の匿名作家として1980年に「燃える男」でデビュー。他の著書に「ブラック・ホーン」「地獄からのメッセージ」など。


マルタ島を根城にする元傭兵のクリーシーが活躍するシリーズはおそらくこれだけでしょうがすべて読みました。いずれも冒険小説としては傑作でした。
『燃える男』『パーフェクトキル』『ブルーリング』『ブラックホール』『地獄からのメッセージ』
これはこの順序で読まれるとよろしい。

彼の日本に紹介された最も新しい作品は「トレイル・オブ・ティアズ」だと思います。2000年の作品ですからその後は発表がなかったのでしょう。

2000年8月1日のなぐり書きを再紹介します。
クィネルの作品は元傭兵のクリーシーが主人公で活躍する「クリーシーシリーズ」ものと「メッカを撃て」「スナップショット」のように独立した物語とに分けられるのだが、いずれも、とてつもない巨大勢力を持つ悪玉との対決、攻略の面白さが醍醐味だ。

新作の「トレイル・オブ・ティアズ」は独立系であるが、期待通り、連日の暑さのなかで消夏用として清涼効果満点の作品である。荒唐無稽といえばその通り、いつものパターンといえば否定するつもりもないのだが、勧善懲悪のわかりやすい対決構図はボーっとさせられる熱気のなかで読むに、ふさわしい。

クィネルの作品は昔の東映やくざ映画……「仁義なき闘い」以前の「任侠もの」、健さんが活躍したあの様式美……ここにある日本人的共感性と同じような味わいがあるんですね。

あたりはずれなくどの作品も傑作と言っていい質の高い冒険小説で、なぜかなと考えるに、大長編がないんですね。上・下刊とある大ボリュウムのどちらかというと水増しされた冒険小説にあたってがっかりすることがあります。密度が高い、スピード感を満喫する、このためには長すぎるのは難しいかもしれません。

参考 「トレイル・オブ・ティアズ」
拉致された世界的な脳外科医はどこへ、そして何のために? 巨大国家アメリカの深部で暗躍する国立人間資源研究所の極秘プロジェクトとは? 現実にあった事件を題材に、クローン技術悪用をテーマとするハード・アクション。



トレイル・オブ・ティアズ
大熊 栄 / Quinnell A.J.
集英社 (2000.5)
通常1??3週間以内に発送します。

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コメント(1件)

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TBありがとうございます。
クィネル、亡くなったんですか!ちょっとショックですね。彼はゴゾに住んでたんですね。冥福を祈ります。
クルトンパパ
2005/07/26 06:44

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