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時は北宋の末期、最後の皇帝徽宗治下。政治のことは宰相の蔡京にまかせて,日夜遊興にふけり,書画骨董の収集に熱中し,豪壮な宮殿,庭園,道観等を造営したりして,莫大な金銭を使った。その穴埋めのために,蔡京はあらゆる手段を用いて誅求を行い,人民を苦しめたので,浙江の方臘(ほうろう),山東の宋江はじめ各地で反乱が勃発し,政府はその鎮圧に手をやいた。この史実を背景に108人もの英雄・豪傑が腐敗した国家転覆のために勇壮無比の戦いを挑みやがて破れていく大長編口語小説がいわゆる水滸伝である。施耐庵と羅貫中によってまとめられたという。『忠義水滸伝』とも標題する。 高校生の頃だったろうか原典を平易な文体で翻訳したものをよんだことがあった。個々の豪傑たちのエピソードがとてつもなくおもしろかったことと反乱軍が朝廷側に取り込まれてしまう終結のだらしなさだけが記憶に残っていた。一度きちんとしたものを読んでみたいと長いこと思っていたのだが、「三国志」は多くの小説家の手になるものがあるのに引き替え、不思議なことに「水滸伝」はないのだ。岩波文庫で吉川幸次郎・清水茂の翻訳本10巻があるが学究的読み方をするつもりはない。これは残念なことであるのだが吉川英治の『新・水滸伝』は4巻までで未完に終わっている。 そこに登場したのが北方謙三版この『水滸伝』だ。 そしてこれが文庫本になった。 おすすめします。 ハードボイルド北方浪花節!!!聞かせます。 原典水滸伝、歴史的事実と対比させて全十九巻をレビューしてあります。 単行本が発売されるたびに読み続けた全十九巻。 |
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