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help リーダーに追加 RSS 映画『硫黄島からの手紙』とテレビドラマ『白虎隊』の描いた戦争と若者

<<   作成日時 : 2007/01/08 12:49   >>

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昨晩、10チャンネルのドラマ「白虎隊・後編」を一杯機嫌でうとうとしながら見た。前編は見なかったしラストも眠り込んでいたのでどうこう言えた筋ではないかもしれないがなんだか変なドラマだった。テレビ番組の解説によれば現代の礼儀知らずで、のほほんと生きている若者が白虎隊を知って姿勢を改める設定になっていたのだそうだが、そうならなおのことあきれかえる。お国のために潔く死んでいくことの大切さを前線の若者たちは修学旅行の夜のはしゃぎ並に明るく楽しく語る。もとより、母をはじめとする家族や恋人は臆面もなく死んでいらっしゃいと威勢よく送り出すのだ。藩主・松平容保は降伏を決定する張本人だし、家老の西郷頼母だって戦死することなく生き延びる史実をこのドラマではどう消化したのか寝ていたためわからない。若者たちの自決、女たちの戦死、頼母の家族21人の自刃など犬死、無駄死をカッコいいものと見せていた。
これ、礼儀知らずの現代若者向け啓蒙のつもりなのだろうか、安倍内閣の美しい国づくりだってここまで単純じゃぁないだろうね。

一昨日、クリント・イーストウッド監督の「硫黄島からの手紙」をみた。死こそ名誉とされる玉砕戦の中の命。「白虎隊」とかなり似通った状況設定。だが、まるで違うのだ。
栗林中将(渡辺謙)は兵士たちに「玉砕はするな」と命じる。つまり自決せずに最後の最後まで生き延び、米兵をできるだけ殺し、一日でも長くこの島を守り抜け。国のためではない本土の家族のために。
軍人の鑑・玉砕を貫こうとする伊藤中尉(中村獅童)、憲兵隊の非人道にいたたまれず戦地へと送り込まれた清水(加瀬亮)、国際感覚の軍人・バロン西。
さまざまな人物像があって、だれよりも光っていたのはどんなことをしても生きて帰ると妻に誓った西郷(二宮和也)だった。西郷が召集令状を受け取るシーンが印象的だ。出征を免れさせたい妻の前に立ちふさがった軍国の母たち、権力をバックに表情を失った顔で死んでこいと通告する。
そこに戦後の一時期に大衆を感激させた純な「反戦映画」のエッセンスをみたような気がした。

いまは失われたものを手探りしている日本人かもしれない。だからといって探し当てたものがお国のために死ぬことをよしとする品格ではやりきれない。

日本人ではないクリント・イーストウッドの「白虎隊」とはまるで異なるこのメッセージに共感する。

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2007/01/08 14:56

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