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help リーダーに追加 RSS グレン・ミード 『地獄の使徒』  グレン・ミードだからと期待してはいけない。

<<   作成日時 : 2007/07/27 14:41   >>

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グレン・ミードの新作が出版され、『雪の狼』が強く印象に残っていたものだから大いに期待して飛びついた。『雪の狼』の後にいくつかの長編を発表していたとは知らず、この『地獄の使者』を久々に発表した第二作だと思い込んでいた。ソ連要人暗殺を軸にした『雪の狼』は第一級の大型スパイサスペンスだった。これがグレン・ミードの作風であり、『地獄の使者』もその流れかと思ったのだがまったく違うジャンルに驚いた。
<悪魔の使徒>と異名をとって残虐な連続殺人犯が処刑された後も相次ぐ同様の連続殺人!模倣犯か、それとも処刑から甦ったのか
この犯人、何人の人を殺したのか、数える気にもならなくなるほど、殺人のシーンが溢れる。しかも狂信的で内臓をえぐり十字架を置いて火をかけるというグロテスクシーンが満載。そして薄気味悪さはこれは怪奇ホラー小説ではないかと。
連続殺人犯の処刑にFBIのケイト・モランは立ち会う。彼はケイトの婚約者もその娘も手かけていた。そっくりの殺人がアメリカ、パリで相次ぐ。不可解な事件を解決すべく、ケイトは捜査に乗り出すが………
因縁浅からぬ女性捜査官と犯人の追いつ追われつのマンハント劇だ。そして幽鬼のような犯人に暗い穴倉に追いつめられるのは閉所恐怖症のケイト側であるから、読んでいてかなり緊張感は高まる。

犯行現場の広がりは国際的だが「恨みと憎しみが重なり合って禍々しい殺人の連鎖を引き起こしていく」このストーリーでは『雪の狼』のようなスケールにはなっていない。
トマス・ハリス『ハンニバル・シリーズ』的サイコサスペンスであり、ジェフリー・ディーヴァー『ライム&サックス・シリーズ』的ジェットコースター追跡劇である。

『地獄の使徒』か。わかりやすいけど、ちょっと電車のなかで読むには気が引けるタイトルだな。古めかしいですね。大昔の少年雑誌にはこの手のタイトルがよくあったが、最近は見当たらない。
寝苦しい真夏の夜にさらりと読むにはいいかもしれない。

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