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zoom RSS 神田川遡行 その五 神高橋から淀橋

<<   作成日時 : 2014/08/27 12:36   >>

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画像新宿区は神田川流域の環境整備事業に力を入れているのです。
この案内板に示されているように「豊橋」から「神高橋」の間と「新堀橋」から「菖蒲橋」の間には遊歩道が設置されています。
ただ、神高橋から新堀橋まではウォーキングに適した道はありません。
また新宿区と豊島区の境を流れていた神田川は「神高橋」からは「小滝橋」までは両岸とも新宿区になります。


あそこに見える清水橋にはどうしたら行けるの?

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神高橋から見ることができた清水川橋へ行く道は途切れているので思いがけない迂回をさせられます。
高田馬場駅の目白側にあるJRと西武新宿線のガードレールをくぐり、歓楽街「さかえ通り」を通り抜けることになります。いかにも「盛り場」。

路地裏から後ろを振り返れば流れは、JRと西武線の高架下で狭く速くなるのが見えます。
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41 清水川橋

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42 田島橋
あれ!田島橋の上にもうひとつの橋が?

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そうではありません。川を跨いでいるのは「東京富士大学」校舎間の連絡通路なんです。
韓信の股くぐりか、よくぞ認めました。
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今の田島橋からは想像もつきませんが、江戸時代には鄙にも風情のある土地柄だったようです。
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江戸時代、下屋敷がこの近くにあった安藤但馬守がよくこの橋を渡ったため、「但馬」→「田島」となったというがホンとかな?
江戸名所図会「落合惣図」には右上に田島橋がみえます。神田上水が左下から蛇行しながら流れ、ちょうど中央の一枚岩と呼ばれたあたりで、左上から流れてきた妙正寺川と合流している。合流地点は現在の落合橋の少し上流付近だという。
「落合」という地名は2つの川が落ち合う地域ということです。


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この辺りは蛍狩りの名所でした。ここの蛍は大きく、強い光を発するといわれ、蛍の名所である京都の宇治や近江の瀬田にも勝り、夜空の星のように乱れ飛んでいたそうだ。

もうひとつの江戸名所図会「落合蛍」にも中央上部に「田嶋橋」が見えます。
蛍の説明が書かれています。
「此地の蛍狩は芒種(二四節気の一つ)の後より夏至迄を盛りとす。游人暮るるを待ちて、ここに逍遥し壮観とす。夜涼しく人定まり、風清く月朗らかなるにおよびて、始めて帰路をうながさん事を思い出たるも、一興とやいわん」
老若男女、武家や町人がそぞろ歩きで涼を求め、竹の葉のついた竿や団扇で蛍を追っている様子はまさに「蛍の名所」というにふさわしい情景です。 

43宮田橋 44落合橋 45瀧澤橋
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神高橋より瀧澤橋までは遊歩道はありません。川岸にピッタリと背中をつけるように住宅が並んでいます。橋から見る川床には変化があります。落合橋からは段差のある川床が見え、瀧澤橋には流れにどう影響させているのかわかりませんが、かまぼこ状のコンクリートで縦横に凹凸をつけた川床がありました。
妙正寺川と神田川が合流する「落合」ということですが、かつてはこのあたりに合流点がありました。しかしこの下流の氾濫を防ぐために妙正寺川の流れを変え、実際には下落合で新目白通り下の暗渠に入り、下流の高田橋下で合流しています。

46 新堀橋

東西を流れていた川筋はここから流れを南北に変える。
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瀧澤橋から再び逍遥するにふさわしい遊歩道が始ります。
川床の変化でしょうか、せせらぎが高まって、蝉の声をかき消すような勢いです。

ここには高田馬場分水路の呑口があります。増水して隔壁をこえると流れ落ち、高田橋の吐口まで増水流を迂回させます。
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47 せせらぎ橋
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せせらぎ橋にふさわしい川の音が………
両岸から伸びる緑の枝は桜です。

寄り道
右手に「せせらぎの里」

熱中症予防にペットボトルのお茶をいただこうと思ったら
ちょうどいい具合に橋の右手に公園があった。

子供達のための池や水遊び場があって、こじんまりした清潔な都会風の公園だ。芝生の広場もあって、近くの老人ホームの入居者だろうか、日影のベンチでおしゃべりに夢中になっていた。
後日知ったのだが、この下には「落合水再生センター」の水処理施設がある。人工の地盤上につくられた公園で昭和62年(1987年)にオープンしている。もともとせせらぎの里は高度に処理された水が主役なんです。
神田川との関係で言えば、落合水再生センターは新宿、中野、杉並の下水を集中して処理浄化し、神田川に放流している。先ほど新堀橋下にあった高田馬場分水路吞口の奥に放流されている。神田川の水質改善に大いに貢献している設備である。

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せせらぎ橋から次の久保前橋まで、遊歩道の右手は落合水再生センターの敷地。
「せせらぎの里」もそうだが、この再生センターの屋上には広大な公園が設置されている。
「落合中央公園」
屋上なのだ!ちょっと見た目には想像できないのだが………。

寄り道
落合中央公園の一部
画像コンビネーション遊具やスプリング遊具など子どもにも魅力あるエリアのほか、ジョギングコースや健康遊具を整備、雨天後でも使える人工芝の野球場、またテニスコートなどを備える複合的な公園になっている。

寄り道
喫茶専科 ラ・フルール
ガンガンと日が照りつける遊歩道を汗をかきながら進む。
気まぐれに里程標が顔を出していた。まだ10k足らずだ。
まさかこんなところに!喫茶店。
振り返って。後戻りして。確認して。
店構えはない、普通の家の玄関である。
入りにくいが思い切って………
いい親爺さんが旨いコーヒーを淹れてくれました。
開店10年だそうだ。
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48 久保前橋

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寄り道 
「寒天工房 讃岐屋

久保前橋から左側(西側)の遊歩道を歩いていますと、軒下に赤い敷物をかけた縁側が見え、店舗らしからぬ店舗で、そこで3人の老婦人が入ろうかどうしようかと迷っている。
あんみつなど甘いものが売り物の古くからあるお店らしい。いまコーヒーを飲んだばかりだが、勇気を出して暖簾をくぐった。

店の女将らしき人に尋ねると、大正7年先々代が徳島から上京し、高田馬場で和菓子屋を始めた時に遡る。その店は今はない。この店の裏には寒天工場があり、本業は寒天の製造・卸なのだそうだ。高島屋などにも卸している。天草は伊豆産。あんみつを食べた。お土産にところてんを持ち帰ったところ酢・醤油ののほどよいブレンドに辛子が利いた、なるほど絶品。
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49 小滝橋
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久々の大型橋梁です。通すのは早稲田通り。
遊歩道はここから大東橋まで神田上水公園と呼ばれます。
落合水再生センターより放流された水が岩肌を縫って、渓流のように流れる………その意匠は神田川をイメージしたものであろう、素晴らしい親水公園だ。
ここから菖蒲橋までは神田川は新宿区と中野区の区境を流れます。
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小滝橋伝説

紀伊国出身の武士鈴木九郎はこの地で一大財を成したが下男殺しの悪行の報いか、一人娘は婚礼の夜に龍となって淀橋あたりで姿を消した。娘の死骸は小滝橋あたりの流れにあがった。このため、淀橋は「姿見ずの橋」、小滝橋は「姿見の橋」というようになったという伝承がある。
鈴木九郎については波乱の生涯が伝説として残っている。
面白い。

50 亀齢橋  51 南小滝橋  52 大東橋
訪れたことはないが、春になれば桜並木が際立って美しい桜の名所だそうだ。
神田川へ枝を伸ばして花びらは舞い散る。
江戸川橋公園と妍を競う花見の名所だろう。

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神田上水公園 大東橋口
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大東橋を睥睨するツィンの高層マンション
だいぶ手前から見えていましたがここに建っていたんですね。
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53  万亀橋

中央線をくぐって 万亀橋へ
 万亀橋から振り返ると………
 中央線東中野駅まで10分
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54 新開橋

右手中野側には低層住宅が並び庭庭を飾る季節の花々をめでる。左手新宿側は桜並木で神田川上水公園からずっと続いていた。
高層ビルがないから明るく快適な散歩道です。

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55 柏橋
「かしわはし」と濁らないで読んでください。
貫禄の親柱だ。
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56 末広橋
大久保通りを渡す中規模の橋梁。
新宿の高層ビル群も見えている。
中野よりの小公園にかぐや姫『神田川』の碑があるのだが、なぜこの場所なのかわからない。
橋から下流部側を覗き込むと、旧桃園川が合流する下水の出口が見える。
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57 伏見橋  58 栄橋  59 淀橋
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戸建ての住宅街に挟まれた散歩道は深い緑でおおわれ、真夏の陽ざしや蝉しぐれも一瞬忘れるときがある。
よく整備された遊歩道が長く続いた。


アルバム・デジブックをご覧ください






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