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zoom RSS 新・神田川遡行26 落合水再生センター見学

<<   作成日時 : 2015/12/01 23:52   >>

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画像神田川の水源は井の頭池、妙心寺池、善福寺池とされているが、それぞれの湧水量はたかがしれていると思われる。流域から流れ込む水量とどんな割合になっているのかな?落合水再生センターの神田川水質改善への貢献は?放水路はどこにあるのか?そもそも再生センターの役割は?いろいろな疑問があって今日の見学会となったのです。

会議室で資料やパネルを見ながら説明があり、そのあと処理施設見学、いずれもわかりやすく親切に案内していただき、全員感謝の目的達成でした。

落合水再生センターが出来たのは東京オリンピックの年(昭和39年=1964年)3月。その時の東京の下水道普及率は35%程度だった。現在はほぼ100%。

処理区域は中野区の大部分と新宿・世田谷区・渋谷区全体および杉並区・豊島区・練馬区の一部地域の総計3,506ヘクタールを処理区域としている。つまり下水道の普及率が100%となったこの地域の生活排水や雨水の処理をしているということです。
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処理能力は45万トン/日でその水はどこへ流れるのか?
第一 ほとんどが神田川に放流されている。放流口は前に観察した妙正寺川が暗渠になる高田馬場分水路。
第二 西新宿・中野坂上地区のビルのトイレ用水として活用、副都心の水循環に貢献。
第三 城南三河川清流復活事業 渋谷川(古川)、目黒川、呑川に送水、水量を増やすことで潤沢な環境を呼び戻した。
第四 衛生的で安全な再生水を作り(膜ろ過設備)、せせらぎの里公苑に供給。 

神田川の流水の9割は再生センターの放流なのだそうだ。
神田川はここの放流がないと水不足で汚泥が沈殿するどぶ川になってしまうのです


このパネルをよく見ると、多摩川にも清流復活事業があって、多摩川上流水再生センターの再生水の一部は玉川上水の開渠、暗渠を経て神田川へ補助的に放流させていることがわかる。この放流口もおいおい確認したいところです。


落合水再生センター資料(Crick!)

1987年(昭和62年)に落合処理場で高度処理(砂ろ過)が開始された頃から劇的に数値が下がっています。また、1994年(平成6年)に下水道整備率が100%になってからは更に低い数値で安定してきているようです。このような状況で、1992年(平成4年)に神田川にアユが戻ったのです。生活環境の保全に関する環境基準(河川)でC類型に定められている神田川ではBODが5mg/L以下とするよう求められています。神田川への放流水は2r/Lだ。

再生センターを実地見学
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下水道管から流入した下水は大きなごみを取り除く沈砂池を通ってまずこの第一沈殿池に入る。第一沈殿池を2~3時間かけてゆっくり流す。ここの流れは上部が公園になっているので見学者は見られない。
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反応槽
ウウッツ!とうなる。いかにも下水だな。………と思うのだが臭いはさほどではないのだ。微生物が汚れを分解しているところだ。肝心なことは化学反応ではないということらしい。空気を送り込みながら6~8時間ほど撹拌する。汚れが微生物に付着し沈んで固まる。
画像このように水中に空気をいれることで、微生物はいきいきと活動してくれる。








画像第二沈殿池
反応槽でできた泥(活性汚泥)のかたまりを3~4時間かけて沈殿させ、上澄み(処理水)と汚泥とに分離する。
たまった汚泥は焼却処理するが、落合には設備がないので、江東区砂町の焼却処理施設まで「圧送」している。
なんとなくだが、恐ろしい圧力だろうね。




画像砂ろ過設備
このさらに高度な処理を加えて再生水は完成し放流される。
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なお落合再生センターでは全量砂ろ過された高度処理水のうち日量50㎥をさらに膜ろ過処理して「せせらぎの里公苑」に親水用として供給している。
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子供たちが水遊びもできるあの公園の池の水(click!)はこうして作られていたんだと納得した。

この下水処理場はかつては「落合処理場」という名称だったが平成16年(2004年)4月1日から「落合水再生センター」と名称変更した。イメージチェンジが必要だった。

神田川への放流口も今は高田馬場分水路だが、それ以前は処理場前の神田川へ直接放流していた。周辺に臭いが拡散しただろうし、特に落水で発生する水泡が風が吹くとシャボン玉のように飛散したのだそうだ。いろいろな経緯を経て周辺住民への配慮が行き届いているとの印象だった。

私たちの真剣な見学姿勢についつい案内の職員の方たちも熱が入ったか、終わってみれば5時を回っていた。

これから新宿の蕎麦屋・「渡辺」で反省会です。


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