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鳥羽亮 『絆 山田浅右衛門 斬日譚』  慈愛の人・浅右衛門の内心を探る。
鳥羽亮 『絆 山田浅右衛門 斬日譚』  慈愛の人・浅右衛門の内心を探る。 山田浅右衛門といえば「首斬り浅右衛門」として、死罪人の斬首役であるとの知識しかなかったが、本職が徳川家御佩刀御試御用役だったとはこの作品ではじめて知ったことだ。 実は先日読んだ、山本兼一『いっしん虎徹』で刀剣の斬れ味を鑑定する「試刀」という職業(一太刀で何体の死体を斬ることができるかを基準にして利鈍を試す)があることに驚いたばかりで、おっつけ読んだ山田浅右衛門の家業がこれであったかと偶然の出会いに思わず膝を打った。 罪人を斬首するためにふるう剣、山田流試刀術………。その奥義は、密かに ...続きを見る

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2007/12/01 17:09
山本兼一 『いっしん虎徹』 またまた傑作時代小説にぶつかりました。
山本兼一 『いっしん虎徹』 またまた傑作時代小説にぶつかりました。 虎徹といえば新撰組隊長近藤勇の斬殺剣だと講談本の知識はあった。江戸時代を代表する刀工であろう。長曽祢興里(おきさと)、もともと 越前国福井の甲冑鍛冶師であったが、自ら鍛えた当代随一の兜を一刀にして断ち切ることのできる日本刀を鍛えるべく、病床にある妻とともに江戸にでる。入道して古鉄、虎徹と称す。とくに切れ味の鋭いことでは全刀工中第一といわれ、江戸時代の刀剣書に高く評価されている。実際に「三ッ胴截断」「二ッ胴切落」「石灯籠切」などと切れ味を誇る添銘した作が数多く現存しているそうだ。 鉄とともに ...続きを見る

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2007/08/13 20:03
葉室麟 『銀漢の賦』 漢(おとこ)たちの凛冽の生き様を描いて松本清張賞受賞にふさわしい時代小説の傑作
葉室麟 『銀漢の賦』 漢(おとこ)たちの凛冽の生き様を描いて松本清張賞受賞にふさわしい時代小説の傑作 齢60をこえると、自分の半生を振り返り、ほろ苦い感傷にぼんやりするときがあるものだ。サラリーマンだって自分なりに大仕事だったと思える経験がいくつかあって、結果が本当に全体にとってよかったのかと冷静になれば自信こそないのだが、ただただ古きよき思い出として消化してしまう心境でいいのじゃないだろうか。そして、そういうことを語り合える友がいればなおさら満たされるものだ。 国家財政が困窮し、地方がそれでも自活しようとなれば選択肢は多くない。市町村合併か、米軍基地の移転先、大規模ゴミ処理場の建設、ある ...続きを見る

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2007/08/05 23:32
諸田玲子 『かってまま』 これは宮部みゆきの世界ではないかと………。
諸田玲子 『かってまま』 これは宮部みゆきの世界ではないかと………。 売れっ子の女流作家 宮部みゆき『日暮らし』、松井今朝子『吉原手引草』 桐野夏生『メタボラ』に似て非なる傑作の人情噺。 ...続きを見る

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2007/07/25 23:52
松井今朝子 『吉原手引草』 歌舞伎観劇の楽しみ方で読みましょう
松井今朝子 『吉原手引草』  歌舞伎観劇の楽しみ方で読みましょう 演技に工夫を凝らして新しい定九郎像を創造した江戸時代初期の歌舞伎役者、中村仲蔵を描いた『仲蔵狂乱』で記憶に残っておりました。その松井今朝子が新作を発表した。歌舞伎の世界に精通した著者が今回は遊郭の世界だ。『吉原手引草』。手にとらないわけにはいかんでしょう。江戸文化はこの吉原を抜きにしては語れない。それほど人々の生活と密着していて、今でも、映画、芝居、噺などを通じて私たちにもお馴染みの世界でございます。 ...続きを見る

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2007/05/23 01:38
辻原登 『円朝芝居噺 夫婦幽霊』 名人芸で辻原が語る名人円朝伝
辻原登 『円朝芝居噺 夫婦幽霊』 名人芸で辻原が語る名人円朝伝 芝居は観るもの、寄席は聞くもの、小説は読むものとこれが世間の相場なら、はて円朝の創り出した作品・芸風ばかりはどうやらこんな一筋縄では収拾がつかないようだと読み終えて思わず感嘆のため息が洩れます。うらを返せばこれほどの円朝活写をものした著者辻原登へのお世辞抜き、賞賛でございます。 古今無双の知的エンターテイメント文学ミステリーとございますが、このジャンルならしばらく前に世の絶賛を博しえました丸谷才一『輝く日の宮』、あれに比肩する上等の文学ミステリーであります。ま、丸谷のはやんごとなきところの ...続きを見る

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2007/04/30 01:55
「江戸文化歴史検定」を受験しみた。
「江戸文化歴史検定」を受験しみた。 今日青山学院でこの検定試験が行われた。 ...続きを見る

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2006/11/03 16:27
辻原登 『花はさくら木』波瀾万丈の伝奇時代小説?
辻原登 『花はさくら木』波瀾万丈の伝奇時代小説? 「京・大坂を舞台に、即位前の女性天皇・智子内親王(後桜町)、権謀術数の田沼意次が活躍する」 「時は宝暦十一(1761)年、大君は前年に襲職したばかりの十代将軍家治、天皇(すめらみこと)は百十六代桃園の御代である」 ...続きを見る

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2006/05/08 15:16
宮本昌孝 『風魔』 めったにお目にかかれないバトルシーンの連続だ。
宮本昌孝 『風魔』 めったにお目にかかれないバトルシーンの連続だ。 「風魔一族」。忍法小説に時折見かける、らっぱ集団である。実際、小田原北条家につかえ、北条軍団の系列下でゲリラ戦、攪乱戦、諜報戦を得意とする武装集団だったようだ。『北条五代記』には武田勝頼軍をさんざ悩ませた黄瀬川の戦いが紹介されている。そこでは頭領の風魔小太郎について、身の丈七尺二寸、筋骨隆々として、眼は逆さまに裂け、牙四本が剥き出ているというから、さながら魔人と言ったところか。家康が関東を制圧した頃には盗人集団と化し、小太郎は処刑されたという説もある。 ...続きを見る

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2006/05/03 20:07
荒山徹 『柳生薔薇剣』 アナクロかもしれないがとにかく面白い。
荒山徹 『柳生薔薇剣』 アナクロかもしれないがとにかく面白い。 「司馬遼太郎の透徹した歴史観と山田風太郎の奇想天外な構想力、さらに柴田錬三郎の波瀾万丈の物語展開を受け継ぐ時代小説作家がついに誕生した」文芸評論家・菊池仁 とこの賛辞はポイントをついているのだが、「ついに誕生した」とは認識不足じゃないか。 『高麗秘帳』に始まり『魔風海峡』 『魔岩伝説』 『十兵衛両断』と時代小説に新風を吹き込んだエンターテイナー、著者の実力はすでに定着しています。 ...続きを見る

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2006/01/23 16:11
宮部みゆき『孤宿の人』 これぞ宮部ワールドの感動生産装置
宮部みゆき『孤宿の人』 これぞ宮部ワールドの感動生産装置 これだけ肉厚の歴史的素材を集中させ、いよいよ宮部みゆきが本格時代小説に挑戦したと思わせる長編であったが……… ...続きを見る

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2006/01/06 23:39
池宮彰一郎 『天下騒乱』 せっかくだから正月までに読んでおいたらいかが
池宮彰一郎 『天下騒乱』 せっかくだから正月までに読んでおいたらいかが 毎年の正月2日にテレビ東京で10時間の時代劇ドラマが放映されている。豪華キャストで金もかけているし、筋立てもおおむねはすでに知っているお馴染み系で、はなやかな見せ場がいくつも用意されているから通しで見ていなくとも楽しめる。うつらうつらとほろ酔いながら観るには格好の番組だ。 ...続きを見る

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2005/12/12 12:26
文庫本がでました。宮本昌孝『ふたり道三』
時代小説、数ある中で後世に残る大娯楽傑作が誕生した。小説のもつ娯楽性をこれほどまで高めた作品はめったにお目にかかれるものではない。斎藤道三親子が二代をかけて時に敵対し、時に相補しつつ、美濃を掌中にするまでの波乱万丈の天下争奪絵巻である。 ...続きを見る

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2005/09/29 20:00
本年度松本清張賞受賞作 城野隆『一枚摺屋』
本年度松本清張賞受賞作 城野隆『一枚摺屋』 時代劇のドラマや映画ではおなじみですね。号外配りのような、瓦版売り。実際には当時、市中で読み売りされた一枚摺(瓦版)はニュースの媒体というよりも好色ものを中心とした娯楽的色彩の強い絵草紙だったようです。ところが反骨の人・与兵衛が制作する一枚摺は硬派で実際の出来事、「記実」=記事を扱っていたのです。御政道を批判する内容だとお上も煙たかったことでしょう ...続きを見る

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2005/09/04 23:49
文庫本がでました。宮本昌孝『夏雲あがれ』
これはだいぶ前に単行本で発刊されました。「青春時代小説」がうたい文句でした。 題名からすると時代小説のイメージはありません。 ところがどうしてこれがおもしろいのです。 しかも「若く明るい」青春ものです。 「青春もの」なんて言葉は通用するのかな。昔のそれを思い出しながら楽しみました。 ...続きを見る

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2005/08/19 21:03
04/02/01 京極夏彦「巷説百物語シリーズ」 その1
04/02/01 京極夏彦「巷説百物語シリーズ」 その1 先般の直木賞をこの『後巷説百物語』が受賞しましたので積読状態にありました『続巷説百物語』とあわせて読んでみました。このシリーズは最初の『巷説百物語』がとても楽しい読み物だったのです。 ...続きを見る

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2005/05/27 19:59
宮部みゆき 『日暮らし』 「癒し」を求める読者に応える作品ではあるが………
宮部みゆき 『日暮らし』 「癒し」を求める読者に応える作品ではあるが……… 毎日、毎日を平穏に平凡につつがなく生きていくこと、それ以上のことは望まない人たちがそのご近所にたくさんいる。周囲と調和することで最も安らぎを得られるタイプ。町方役人・平四郎とその女房、平四郎の甥で佐賀町の藍玉問屋河合屋の五男坊・弓之助13歳、世話好きな煮売屋・お徳、植木職人・佐吉夫婦、本所元町に住む岡っ引き・政五郎、その子分で13歳のおでこなどなど。そこではこれらやさしさにあふれた人たちが助け合いながらおまんまを食っている。市井の片隅にこじんまりとした、あったかい人情に包まれた日常がそこにある ...続きを見る

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2005/05/24 00:13
『国盗り物語』・蝮の道三を読まれたら次はもっと娯楽的なこれ
「迷うなぁ・・・。」について 『国盗り物語』は前編、「斉藤道三」が特によかったような気がします。信長・光秀・秀吉のお話は子供のころからのなじみでしたが、道三はこの小説ではじめて魅力的人物だったと知ることができました。 山岡荘八や司馬遼太郎の「歴史小説」がお好きな方の趣味ではないかもしれませんが道三といえば宮本昌孝 『ふたり道三』をおすすめします。全四巻の長編で、歴史小説というよりどちらかというと『影武者徳川家康』系統の時代小説ですが、それだけ読み出したらとまらない面白さです。 ...続きを見る

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2005/05/15 23:24
私も読んだ嗤う伊右衛門』
「最近読んでいる本、「嗤(わら)う伊右衛門」」について ...続きを見る

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2005/05/15 14:08
03/11/24京極夏彦 『嗤う伊右衛門』幽霊のでない四谷怪談の恐怖
03/11/24京極夏彦 『嗤う伊右衛門』幽霊のでない四谷怪談の恐怖 この京極流四谷怪談、時代設定はあの四谷怪談でありますが、明日の見えない現代の不安とそこで生きるもののこころの歪みをあな恐ろしく描写しています。 ...続きを見る

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2005/05/13 13:05
03/06/30 京極夏彦『覘き小平次』 怪談にして怪談にあらず、鏡に映る自分が怖い?
03/06/30 京極夏彦『覘き小平次』 怪談にして怪談にあらず、鏡に映る自分が怖い? 怪談と申しますと文化・文政期の合本、読本、歌舞伎を真っ先に思い浮かべますな。人間界の邪悪な葛藤、その結果がひきおこす殺人、加虐、血みどろな幽霊と凄惨な復讐がおりなす、妖美・淫虐の世界でございます。 ...続きを見る

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2005/04/25 00:15
03/01/13 これぞ忠臣蔵の決定版
03/01/13 これぞ忠臣蔵の決定版 例年、正月の二日は10時間のテレビドラマを楽しみにしている。今年は「忠臣蔵」であった。この誰もが知っている美談をどう解釈しているかがもっぱら興味の対象であったが『仮名手本忠臣蔵』の素材をかなり取り込んで、世話物、人情噺といわば古典的解釈の「義士」を描くドラマで拍子抜けしたが、それでも、最近でははやらない挿話がむしろ懐かしく、年寄りと一緒に見て会話も弾んだものだ。 ...続きを見る

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2005/04/10 22:48
2002年12月24日新生サラリーマン必須 清濁のこころえ
2002年12月24日新生サラリーマン必須 清濁のこころえ 「すまじきものは宮仕え」と自嘲しながら師走の寒風に身をすくめる方もおられるのでしょうが、そんな逃げ口上のことは百も承知で、自分を貫く道をなんとか見出そうと四苦八苦しているのが多くのサラリーマンというものでしょう。 ...続きを見る

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2005/04/06 18:48
2002年11月15日 痛快、爽快!!青春時代劇
2002年11月15日 痛快、爽快!!青春時代劇 宮本昌孝 『夏雲あがれ』 痛快!!! これは楽しめる、「きらめく青春」の時代小説の傑作だ ...続きを見る

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2005/04/01 23:53
2002年11月16日 青春モノにあるオジサン族の思い出
2002年11月16日 青春モノにあるオジサン族の思い出 宮本昌孝  『夏雲あがれ』 「きらめく青春の光、爽快な時代小説」と背の帯装丁にある。「きらめく青春」かぁ、なんと古めかしい言葉なのだろう。今この言葉を使うのは気恥ずかしい思いがする。こんなコピーを使っていまどきそんな本が売れるのかしらと心配になります。 「きらめく」は健康的躍動感の表現だろうが、ところで、今の若者たちにも「きらめく青春」はあるのだろうか。もしかしたら死語になってしまっているのではないだろうか。 ...続きを見る

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2005/04/01 23:44
いろいろな徳川家康のイメージ、理屈抜きにおもしろい家康も
いろいろな徳川家康のイメージ、理屈抜きにおもしろい家康も 「徳川家康 全26巻を読破」を拝見、「あぁ、当時読んでおくべきだったな」とくやまれました。 ...続きを見る

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2005/03/29 21:43
2002年6月3日  第5回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作はどうだったか
2002年6月3日  第5回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作はどうだったか 『ボーン・コレクター コフィン・ダンサー』から『エンプティー・チェアー』までリンカーン・ライムシリーズを読まれた若い方から「日本のミステリーでこのような面白い小説はないでしょうか」とたずねられ、ハタと困った。「このような面白い」の意味は犯罪のスケールと重要にかかわっている。しかも現実感がともなわなければあれだけの緊張感は生まれない。あまりないのである。若い人は時代小説を好まないが、ジャンルをここまで広げると紹介できるミステリーはいくつも見えてくる。ひとつあげると池宮彰一郎『四十七人の刺客』など ...続きを見る

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2005/03/21 20:01
2001年9月14日 逢坂剛『重蔵始末』 
2001年9月14日 逢坂剛『重蔵始末』  逢坂・重蔵対池波・平蔵 火付盗賊改方の腕比べ 最近発売された「江戸東京古地図散歩」と称するパソコンソフトがあって、現在の地図と重ね合わせながらぐりぐりと地図をドラッグしつつ、どこがどうなっているのかなどと「江戸名所図会」を眺めるよりは、はるかにわかりやすく時代小説の世界を楽しめるという。値が張るからマージャンで勝利したときに買おうと思いながら、これを縦横に駆使して楽しめる小説は「鬼平犯科帳」をおいて他はないと、しかし鬼平を読み出したら、しばらく他のミステリーを読む時間がなくなるし、とためらい ...続きを見る

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2005/02/26 16:26
リアルタイム 京極夏彦「巷説百物語シリーズ」
宮部みゆきの時代小説が大変なブレイクのようですが同じくミステリー作家京極夏彦の時代小説もすばらしい。 ...続きを見る

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2005/02/24 17:19
2001年2月24日 伴野朗『陰の刺客』 たまには剣戟小説も
2001年2月24日 伴野朗『陰の刺客』 たまには剣戟小説も 伴野朗の作品は「五十万年の死角」すら読むチャンスがないまま、なぜか際立つ作品にお目にかかったことがなかった。今回「陰の刺客」という作品を読んでみたが、結構楽しめました。 「アヘン戦争」を舞台として、捌き方によっては重厚な仕上がりになったと思われるが、しばらく前に日本でもベストセラーになった中国の作家、金庸の武侠格闘風であり、また往時の山田風太郎忍法帖の様式を踏んで、気楽にしかも興味深く読める娯楽作品である。 ...続きを見る

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2005/01/15 18:14
2001年2月18日 浅田次郎『壬生義士伝』 死に様の美学
2001年2月18日 浅田次郎『壬生義士伝』 死に様の美学 「戦にて死ぬことこそがあっぱれ武士の誉れじゃなどと、いってえどこの誰がそんたな馬鹿なことを言い始めたのでござんすか。わしはわしなりに、四書五経ば修めてしみじみ思うた。孔子様はそんたなこと、ひとっこともおっしゃられてはおられね。君に忠、親に孝とは申されても、忠孝のために死せよとは申されてね」 ...続きを見る

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2005/01/15 17:38
リアルタイム この正月にお勧め 宮本昌孝  『ふたり道三』
リアルタイム この正月にお勧め 宮本昌孝  『ふたり道三』 この二日、12チャンネル恒例の10時間ドラマは『国盗り物語』だ。司馬遼太郎の初期の作品だが後半の織田信長よりは前半の斉藤道三の美濃乗っ取りが面白い。そして斉藤道三の話ならこの宮本昌孝『ふたり道三』がエンタテイメント性において司馬遼太郎を上回って楽しめる。全4巻のボリュームでしり込みせず、手に取れば読み出したらやめられぬ。 ...続きを見る

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2005/01/01 08:16
2000年11月30日 敵討ちの背景 池宮彰一郎「天下騒乱」
2000年11月30日 敵討ちの背景 池宮彰一郎「天下騒乱」 「長屋の花見」という落語の面白さは敵討という武士階級にのみ許された公認の私闘を庶民が笑い飛ばすところにある。「盲亀の浮木、優曇華の花咲きえたる今日の対面、いざ尋常に勝負、勝負」。落語だけでなく講談でも「高田馬場」の中山安兵衛は大方の庶民にとって身近な英雄として迎えられている。あれは飲兵衛で長屋住まいの素浪人だったからであろう。 ...続きを見る

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2004/12/03 20:42
2000年9月30日 年寄りの好みか? 痛快チャンバラ小説!
2000年9月30日 年寄りの好みか? 痛快チャンバラ小説! 時代小説のジャンルも大変広いのですが、決闘シーンを見せ場にしたエンタテイメントも好きなんですね。 宮本昌孝の「北斗の銃弾」は鼠小僧、国定忠治などお馴染みの脇役、善悪入り乱れた剣客、忍者が死闘と面白さの一級品でしたが、最近の「陣借り平助」もまた期待に違わず、これもお馴染み、桶狭間の合戦や川中島の戦いをバックに破天荒な快青年が虚構で固めた剣法、兵法を縦横無尽に披露し大活躍、一服のストレス解消剤として効用大でした。 ...続きを見る

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2004/12/02 00:09
2000年2月11日 失って懐かしくなるものは
2000年2月11日 失って懐かしくなるものは いやぁ最近の三面記事、週刊誌、テレヴィのニュースショウをみますると ひどい事件が目に余り 歳も程々重ねた者なら 時代遅れのグチもひとこと出ようというモノです。 なにかこう「人の道」というものがどこかにいっちまったと 心底薄ら寒いひどい時代に落ちこんじまいました。 か弱いものには残酷な仕打ち、 しつけとか孝行という当たり前のことももなくなっちまったんでしょうかねぇ。 高倉の健さんや緋牡丹の姐さんの「任侠」、 強きをくじく座頭市のあの「啖呵」、 懐かしくなるのは しかし、アナ ...続きを見る

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2004/10/30 22:00
1999年10月10日 京極夏彦「巷説百物語」
1999年10月10日 京極夏彦「巷説百物語」 この作者本当に才人なんだなとまた感心しました。都筑道夫ばりの本格ものも書けるんだなと。時に本格ミステリーの短編集を読むのもいいものですね。ウーンとうなって読み返すことができるのも短編ならではのことです。妖怪談義のいつもの衒学的蘊蓄は背後に薄れて昔読んだ都筑道夫の「○○長屋」とか「○○砂絵」をなんとなく彷彿させます。まああの軽妙洒脱の世界とはまるで違いますが「本格性」は同じだろうと思います。ついでながら積んであった「魍魎の匣」も並行して読み始めました。 今日は結婚して29年目に当たるんです。体 ...続きを見る

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2004/10/26 22:30
1999年8月1日 たまにはチャンバラものもと………
1999年8月1日 たまにはチャンバラものもと……… 多田容子 「双眼」 柳生十兵衛が幕藩体制確立のため西国の大藩をいじめるお話。隻眼の使い手が活躍するのに「双眼」とは……禁ネタバレ。五味康祐や柴田錬三郎の剣豪小説とは趣がまるで違います。 「71年香川県生まれ。93年京都大学経済部卒。柳生新陰流初伝、居合道三段、また手裏剣も打つ 」いわば本物の女流剣士の作です。十兵衛はスーパーマンではなく、ハードボイルドでもなく、真摯な求道の兵法者として描いています。作者自身きっと柳生新陰流奥義を手にしようと研鑽を積んでいてこの小説の主人公と一体になっている ...続きを見る

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2004/10/11 20:21

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